教育理念

戦後60年、私たちの「日本」は、世界屈指の豊かな国に成長しました。その一方で、その豊かさの本質が問われる時代を迎えています。昭和という混迷と奇跡の時代を生き抜き、先人の血のにじむような努力の結果得た繁栄の陰で経済的豊かさと共に顕著となってきた「心の貧困」。

また、国際化やボーダーレスにより受容枠が増大した欧米文化の影響。私たちの社会生活から文化芸術、教育に至るまで、これに負う部分は極めて大きいのが現状です。しかし、日本特有の精神や表現様式、あるいは美意識といったものを大事にしようと言う叫びにも似た声を感じます。

わが国の伝統的文化や芸術に対する強い関心と蓄積、この国と、国民が自信をもって誇れる日本文化芸術の新たな伝統となるべきものを生み出すために、私たちはその第一歩を力強く踏み出したいと思います。

伝統文化を真摯に学ぶ場を提供し、期待に応え得る人材の育成を目指し了德寺大学は開学します。

さらに我が国は、かつて経験したことのないスピードで高齢化が進み、健康科学への関心が高まり、保健医療に対する要求が増大しています。これらを担う人材の養成が急務となっているのです。

来るべき社会を見据えながら、このような保健医療福祉の社会的要請に的確に応えていくためには、高度な研究・教育機能を備えた大学の設置が不可欠と判断し、人材育成を行うと共に、地域との連携、保健医療福祉現場等との共同研究、国際的な学術交流・芸術交流を行い、開かれた大学として我が国の発展に寄与し、世界に貢献することを目指して、了德寺大学は健康医療分野でのトップランナーになることを目標に掲げます。

皆さんが「了德寺に入って良かった」と満足していただける大学、地域の方が「この街には了德寺大学があります」と誇りにしていただける大学、そのような大学に育ててゆくのが私たちの夢であり責務でもあります。皆さんには、本学で学んだことへの自信と、誇りを持って社会に巣立っていただきたいと願っております。

「自信」と「誇り」それこそが、真に豊かな国「日本」を創り上げると私たちは信じております。