認知症改善 ストレスフリー療法(会長著作本から抜粋)
 
 高齢者が増え続ける日本。

 それに並行して、認知症が増え続けています。2012年の厚生労働省の推計では、全国で約305万人。今後もその数は増え続け、2025年には、470万人に達する見込みといわれています。 また、世界保健機関(WHO)によれば2010年時点で世界の認知症患者数は3560万人。2050年には1億人を超えるという予測があります。
 
 認知症の対策にかかるコストとして、医療費や介護費、認知症発症により、あるいは認知症家族の介護により働けなくなる損失も織り込むと、日本だけで50兆円を超えると推計されています。

 認知症は、一昔前は「痴呆」と呼ばれていましたが、大きく分けると、アルツハイマー病(アルツハイマー型認知症)と、脳血管性認知症に分類されます。いいかえれば、アルツハイマーないし、脳梗塞などの脳血管障害に起因するということです。2008年の厚生労働省の調査によると、わが国では高齢認知症患者のうち55%がアルツハイマー型と報告されています。

 そして現代医学では、認知症は不可逆性の疾患、つまりいったん進行したら治せないものであることが常識とされてきました。脳細胞の老化性退行変化には打つべき対策はなく、アルツハイマーの原因とされるβアミロイドの異常蓄積は原因不明、有効な薬も未開発です。しかしながら、「ストレスフリー療法」の成果を目の当たりにしている私は、脳はこうした退行変化をも跳ね返す強い回復力を有しているのではないか、という思いを払拭できませんでした。

 認知症の定義は次のようなものです。
「脳の何らかの障害・疾病により、一旦獲得した記憶力や判断力などの知的機能が低下し、家事、着替えなどの日常の動作、さらには、金銭管理能力等が失われ、諸々の生活能力に障害をきたし、他人の介助なしでは生活が困難な状態」。
 ここでいう「知的機能」とは、記銘力(物を覚える能力)、記憶力(覚えたこと柄を保持する能力)、見当識力(時・所・人物等の見当をつける能力)、計算力(足し算や割り算など計算する能力)、それらを総合した判断力を指します。
記銘力障害・見当識障害・計算力障害は、認知症の必須診断症状ですが、そのほか、認知症には諸々の周辺症候が存在します。それは、うつ状態・意欲滅退・情緒障害・不安・焦燥・妄想・幻覚・幻想・幻聴・不眠・徘徊などです。
このなかに、意欲減退・不安・落ち込みなど、うつと同様の症状がみられることは、重要だと見ています。つまり、うつ病や精神障害、またアルツハイマーや認知症など、各種の「脳疾患」は、実はひとくくりの疾患なのではないか、ということです。

 軽度の「ある原因」によって起きるのが、パニック障害。それが進んでうつ病となり、さらに進んで、脳の細胞やその他の死滅の気質的変化によってアルツハイマー病を引き起こし、最終的に認知症に至ると考えているのです。その「ある原因」とは、もちろん血流です。

 私は、「ストレスフリー療法」は必ず、アルツハイマー病等に代表される認知症やパーキンソン病などの脳変性疾病や、記憶などの働きに、大きく寄与すると主張し続けてきました。ある一例ですが、認知症の患者様で、ほとんど話をしなくなってしまった方が、「ストレスフリー療法」を始めて2回で、突然帰宅後、英語を話すようになったのです。この方は、3か国語を自由に操り、世界中を飛び回っている方でした。
言葉も失いつつあった認知症の方が、突然英語をしゃべりだしたのです。それだけではありません。経営している学校へ自ら出向き、学校で生徒に教え出したといいます。家族の方はもちろんびっくりされました。今も継続して治療されていますが、これは今まで知られていない驚きの現象です。

 近年、βアミロイドを除去する酵素が存在するといわれ始めました。
それがインスリン分解酵素です。この酵素は、βアミロイドも分解するらしいのです。血糖値が高い方は、それに対応する為、インスリンが多く分泌されます。しかしながら多量のインスリンを分解する為に、このインスリン分解酵素は手いっぱいとなり、脳内に蓄積されたβアミロイドの分解は手つかずとなるため、蓄積され続けることになるのではないかと見られています。そして糖尿病の方の認知症の発症率が高い理由は、インスリンの分泌量の多さにあるらしいのです。しかしながら「ストレスフリー療法」を実践すると、インスリン産生量が急激に下がっていきます。

 インスリン分泌が減りながら血糖値が下がるのです。これらの現象は、インスリン感受性が改善されたことを意味します。つまり、インスリン分泌量が少なくても血糖を下げるようになるので、インスリン分解酵素を余分に使うことなく、認知症を防ぐことができると考えられるのです。
 
 認知症は前駆症状として、うつ症状がみられることは広く知らされています。
「ストレスフリー療法」を実践すると、低体温、不眠症、塞ぎ、などの症状が急速に改善されます。これらの事象から私は、うつ病や認知症は、ひとくくりの病気ではないかと、主張してきました。脳の血流が減ると、脳細胞の死滅、脳の萎縮が起きていく。
これがうつ病や、アルツハイマー症の引き金になっているのではないか。
うつ病や認知症は、加齢や動脈硬化、さらにはストレスによって、大きく減じられた血流低下が主因なのではないか。
「ストレスフリー療法」は全世界のこれらの疾病で悩む多くの人々にとって、希望の灯となりうるものと考えています。ストレスフリー療法は少しずつ知られるようになってきました。

 このストレスフリー療法を踏襲している医師や治療家からは限りなく称賛の声が届いていますがなかでも自殺やひきこもりなどで一家の大黒柱などを失ううつ病や不可逆性の老人性疾患として世界中の人々の未来に影を落とす認知症は深刻な問題です。
しかしながら、ストレスフリー療法でこの認知症から生還する人々が続々と現れ始めているのです。

その好例として私に寄せられた東京都のY・Sさんからの体験談を披露します。

ストレスフリー療法体験談
東京都 Y・Sさん
東京で暮らす私に「母ちゃんが転んであまり歩けなくなったのよ!」と、恐れていた骨粗鬆症の母の様子を知らせる、実家の鹿児島の妹から電話が来たのは、今年の3月20日の事でした。数ヶ月前からかなりの腰痛に耐えていた私は、一瞬の躊躇後、「明日の飛行機で帰るね」と返事しながら、今度は長い介護になると覚悟しました。
父は84歳、母は85歳です。
二人とも80歳を超す迄、和牛数頭を飼い、田畑を耕して生活してきました。
3年前、父は初期の前立腺癌を患い(現在も治療中)、そして腎臓の動脈へのステント挿入手術を行いました。また、母は突然の呼吸困難で救急車で運ばれ、集中治療室で安静状態。やっと元気になり帰宅出来ましたが、1年後に股関節の人工骨置換術を行いました。鹿児島の実家に帰り、母の背骨圧迫骨折を知りました。
母の状態はほぼ予測範囲でしたが、父の変わり様には愕然としました。認知症を患っていました。
だんだんと症状が進む父を心配して、母と妹が病院へ行こうと説得しても父は受付けず、「俺はどこも悪くない!何を言うか!」と怒り出す始末だったとのことです。
父は一日中厚着をして、閉め切った寝室や居間の炬燵で寝ているのです。
空気の入れ替えに、縁側のガラス戸や障子、襖を開けると、「寒い!開けるな!人が見るじゃないか!」等々と怒り、無視しようものなら、顔色を変えて「俺の言うことが聞けないのか?勝手な事をして!閉めろ!」と怒鳴り散らし、目つきが険しく、怒りを収めるのに一苦労でした。それに留まらず、日時の忘れや、「飯を食べていない!」「知らない!教えてくれない!聞いていない!」入浴や着替えの拒否etc・・・。
時々、トイレをビシャビシャにして、「水が漏れて、足が濡れた・・・。誰が水を溢したんだ!」とケロリ。
あの長身で、お洒落で、綺麗好きで、物知りで、厳格で・・・母と娘3人の大好きな尊敬する父は、何処へ消え去ってしまったのか・・・。
帰省後直ぐ、私の腰痛と介護疲れを慮(おもんばか)った妹が、「実は私達はストレスフリー療法を受けていて、とても体調がよく仕事出来ているのよ・・・。」と私にストレスフリー療法を勧め、チャンスを与えてくれました。

還暦を控えた妹達夫婦が、揃って大病も克服して、多数の和牛を飼い、広い田畑を耕し、ボランティアにも努め、非常に生き生きと元気に働いているのが不思議でした。
同じ両親から生まれながらこの差は?としばしば感じていましたので、「ひょっとしてその秘密はこれかも!」と思いながら受けてみました。
すると数日で悩みの腰痛は取れ、朝の目覚めもすっきりで、物事に意欲が湧き、一日働いても疲れなくなり、食事は食べ過ぎを心配する程美味しくなり、若い頃より元気に。
63歳の私が、「私の身体は、今が一番元気だわ!」と思える魔法のストレスフリー療法を知ることになりました。

段々と体が軽くなり、介護も楽しめる気分になれました。
余りに喜んでいる私の様子に、母は「私にも・・・」と言いたそうで、また私も「ストレスフリー療法」を受けて欲しいとは願いながらも、父より先に使うことに気後れする母の気持ちを察して、黙っていました。
「ストレスフリー療法」を受けながら、発明された了德寺先生の御本も拝読させて頂きました。

私は普段から健康第一をモットーに、出来る範囲の努力を重ねて、長年、薬とは縁の無い生活をしていましたので、絶対に、巷で時々耳にする「ピンピンコロリ」を貫いて生きるとの信念を持ち実行中でしたので、先生のお考えに深く感銘致し、この開発された治療法なら絶対良いに違いないと感じました。
実際受けてみて、数ヶ月もの間耐えていた腰痛もすっかり良くなり、その日の成すべき事が楽にこなせて疲れなくなりました。

ウキウキと「ストレスフリー療法」を受けて、腰痛が治り、身体の変化に喜んでいる私達に向かって、父が「効くみたいだから俺にも受けさせてくれ」と少し遠慮がちに言ったので、内心「しめた!」とほくそえみながら、「そう、じゃ試してみる?嫌だったらすぐ止めるからね」と始めた結果、翌日「効く、効く!今日も頼む」です。
それから父は毎日ストレスフリー三昧。
3日目には、「ちょっと外へ出て歩いてみよう」としっかりとした足取りで歩きだしました。
それからは散歩が楽しみになり、背筋を伸ばして、にこにこして歩いています。当然トイレも綺麗が続いています。

おまけに、足掛け8年余りの帯状疱疹の後遺症痛が殆ど消えました。
これだけの変化が1カ月余りの間に起こり、本当に有り難く、心より感謝するばかりです。
両親は元より、私もこの「ストレスフリー療法」を大切にして、「ピンピンコロリ」を全うすべく、またこんなにもすばらしい「ストレスフリー療法」に出会えたことに感謝し、色々と身体の不調に悩む友人、知人に伝え始めています。そして、共に、真に各々の分に応じた幸せな老後を送りたいと心から願っております。

= ストレスフリー療法研究会 了徳寺健二会長著『長生きのスイッチ』より抜粋 =