この度の東北地方太平洋沖地震により被災されました方々に心よりお見舞い申し上げます。
そして一人でも多くの方が、少しでも早く、大きな意味で救われることを祈っています。
想像をはるかに超えた被害、そしておびただしいまでの失われた尊い命の数。震災発生から20日をむかえた今も、正直言葉がないのが現状です。
今回、日本に起こったこの現状をすべて呑み込むまでには、まだまだ時間が必要だと思います。
この惨状に対して、一人間として、一個人として何が出来るだろう。これは今回の災害を目の当たりにした人々共通の思いだと思います。
軽々しく「頑張れ」とは言えないほどの現実を抱えた人々に対して正直かけるべく適切な言葉も浮かびません。
「義援金を送る」、「募金を集める」、「ボランティア活動をする」、そして「節電」などの日々出来ることをする。私のない頭ではこうしたことしか浮かんできません。
そうした活動がこれほどまで傷ついた人たちに、どれだけ届くかもわかりません。
1人の存在、力の小ささを改めて思い知りました。
しかしこうした思いを持った人々が、同じ方向を向いた人々の力が、1つ1つは小さくても重なっていくならば、必ず遠くない未来に光がさしてくるのではないかと信じています。
言うまでもなく、程度の差は非常に大きく軽々しくは言えませんが、今回の震災で直接的、そして間接的に影響を受けていない日本人、そして日本に住む人々はいないと思います。
だから全員が当事者意識を持ち、これから直面する長い戦いに対して一歩一歩、歩みを進めていければと思います。
あまりに抽象的で自分でも上手く表現できていないのは百も承知ですが、常に自分に出来ることは何かと自問自答しながら、そして今こうして生かされていることに感謝しながら日々生きていきたいと思います。
そして私達がこれまで打ち込んできた柔道を通して、簡単にその戦う姿を通して皆さんに元気を出してくださいなんて言えませんが、しかし今出来ることの一つとして自分達の最高の柔道を出し切れるよう、大会毎に臨んでいきたいと思います。
そして時期をみつけて私達が持つ柔道技能を生かした間接的な復興活動にも了徳寺学園柔道部をあげて取り組んでいきたいと思います。
これからの長い戦い、皆さんと歩を1つにして進んでいければと思います。
山田利彦