石井孝法 49

「し…四頭筋が〜〜〜!!」

(*゜д゜*)ハッ!!

_| ̄|○ は〜は〜…何て夢だ…

寝るときに

「羊が1匹…羊が2匹…」を

パーシャルスクワットが1回…

 クウォータースクワットが2回…

 ハーフスクワットが3回…

 パラレルスクワットが4回…

 フルスクワットが5回…

 フルボトムスクワットが6回…

と数えながら寝ているスクワラー石井です!!
(流行語大賞は「シオヤー」ではなく「スクワラ―」で)

今回は,ちとマジメな話をさせてください.

内容は「学校管理下・柔道おける頭部外傷」についてです.

みなさんご存じの通り,
文部科学省が平成20年3月に中学校学習指導要領の改訂を告示し,
(武道・ダンスを含むたすべての領域が必修)
今年度から完全実施されています.

この告示後,「学校管理下における柔道事故」の十分な分析や
安全対策の検討が行われていないことが問題視され,
さまざまなメディアで「学校管理下の柔道事故」が
取り上げられ報道されてきました.

これらの報道は,「ある資料」の影響を強く受けています.
そして,マスコミの報道(とくにN○K)は影響力があるため,
その情報がすべて真であるかのように伝わってしまいます.

大量で多様な情報の中から正しい情報,信用できる情報を
見分けることが大事です.

ということで,みなさんが知っているであろう情報を整理します.
まず,報道では(学校管理下) 

1.柔道は死亡確率が高い
2.死亡事例の多くは初心者で発生
3.柔道固有の動作における頭部外傷によって死に至るケースが多い
4.頭部を直接打ちつけなくても(柔道固有の動作で)脳に障害が起こる(加速損傷)

と伝えられました.これを正しく書き直します.

1.柔道部活動は,他の競技部活動と比べると死亡確率が高い
2.死亡事例の多くは,部活動中の中学1年生と高校1年生で多く発生(2−3年生と比べて多いが,活動時間で除したりはしていない)
3.自由練習中の動作で死に至るケースが多い (柔道固有の動作が原因であるかははっきりしていない)
4.頭部を打たなくても脳に障害が起こる可能性はあるが(車の衝突事故など),柔道固有の動作(受け身を正しく行えるという条件下)では,頭を打たずに加速損傷が起こることはない.

いかがでしょうか.
学校管理下の頭部外傷について考え方や見え方が変わってきませんか.

柔道の稽古中に

「なぜ頭部外傷が起こるのか」

そして

「何が問題なのか」

を柔道専門家である私たちが考えていかなければなりません.

一方向から見ても問題は解決しません.
多角的に見ていく・考えていく必要があります.

そこで,
8月22−24日に東海大学で行われる体育学会で,

「柔道投技における受の頭部速度および加速度の変化:頭部外傷の予防について」

という題目で(特に上記4について)石井が発表します.

柔道専門家,医師,トレーナー等のみなさまは足を運んでいただいて,

たくさん議論ができればと考えています.

なぜそうなのかという根拠をあげながら,改善すべき課題まで話ができればと思います.

よろしくお願いします.

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