石井孝法 62

先日の全日本学生柔道優勝大会の応援ありがとうございました.

了徳寺大学柔道部は,女子3人制に出場しました.
結果は,びわこ成蹊スポーツ大学(関西2連覇中)に初戦で敗れました.
大会を終えて,コーチングの難しさを痛感しました.

以下の2つのどちらを選択するべきかを本当に考えさせられました.
チャンピンスポーツの目的・「勝利」を追求するか
セカンドキャリアで必要になる能力を向上させるか

了徳寺大学の学生は,
柔道整復師,理学療法士,看護師,アスレティックトレーナー,
教員免許などの資格を取得するために勉学に励んでいて,
カリキュラムや施設の問題で週に2回しか稽古できません.

その状況で
昨年は,関東大会で優勝し,全国大会ではベスト8でした.
勝利だけを目的にしていたわけではありませんが,
いい結果が出て,本当に良かったです.
関東を優勝し,勝ったことで得られたものがありました.

今年は,昨年のメンバーがすべて残っていました.
この一年間,
彼女たちには,できるだけ課題を考えさせて,
どのように取り組むべきかも考えさせてきました.

「何が課題か」を自身で考え,
解決するために「何をするべきか」も考える.
そして,「主体的に学び」解決できるように試みる.
こういう考える力は,
どの分野(医療,教職)でも必要になってきます.

しかしながら,この方法は
選手を作り込む方法と比べ,
競技力の向上に時間がかかってしまいます.

たらればになりますが,
勝つための戦略や技術を教え込んで,
選手たちを作り上げていれば勝っていたかもしれません.

日本武道館での1勝で得られるものもあったと思います.

この1年間,私のやってきたコーチングは正しかったのだろうか...

そればかりを考えてしまいます.

答えはないのですが…

私のコーチングに効果があったかは

5年後10年後の彼女たちをみないとわかりません.

個人戦(関東大会)まであと2ヶ月です.

今回の負けを糧にできるように

彼女たちが卒業する時に
「あの時の負けがあったから」といえるように
やるしかありません.

いつやるの??

今でしょ!!

おっす!!

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