2014 新ルールについての雑感

2014年1月から新ルールが正式に施行されました。

昨年も当時の感想を記載しましたが、今年もGSパリ、GPデュッセルドルフを現地での観戦を通した私の個人的な雑感を記載します。

・場外に出た者に対しては、ほぼ指導が与えられていました。押し出しによる指導も何度か目にしたものの、圧倒的に出た者に指導が与えられていました。

・首抜きに関しても非常に厳しく指導が与えられていました。

・逆に手で叩いて切る動作や3度同じように切った場合の指導に関しては、あまり目にしませんでした。

・袖口を絞る、ピストルグリップなどに対しての指導はあまり取られていませんでした。(日本からの大迫審判員のみ積極的に宣告されていました。)

・動きが止まると両者に指導が与えられるので、すぐに指導が累積していきます。

・柔道衣検査は非常に厳格に行われており、多くの選手が大会側が用意したリザーブ柔道衣を着用させられていました。(日本人選手も数名該当しました)

・審判員にゴールデンスコアには極力持ち込まないようにとの指示が出ているため、それを避けようとして取るべきところでとらない、片方に行くべきところで両選手に与えられるなど、首をかしげたくなる場面も見られました。

・ゼスチャーが統一されていないので、何のことによる指導が与えられたのか分からない場面が見られました。

・センターテーブル(審判理事)のチェック及び指示待ちの時間が多く、どうしても間が抜けてしまう印象を受けました。

・開始位置に戻らなくて良いとのことではあるが、審判、選手共に戻ることが癖になっているため、今まで通り戻っての試合がほとんどであった。

以上、試合を見て感じた中で、主だったことについて記載しました。勿論全て私の個人的な主観によるものですので、個々によって感じかたは違うと思います。

新ルールにて新しく明文化されているにも拘らず、結局、運用のところでIJF審判理事たちの意見が根強く反映されるため、そのスタンダードがどこにあるのかを見極めることが非常に困難です。

特にこうした新ルール発表の後であれば尚更、文章と運用とのずれを感じ取る必要があります。人間が行うので致し方ないかもしれませんが、1つだけ言いたいのはルールが隅々まで浸透するまでに時間が掛かると言う事実をもっと理解して欲しいと思います。試合は国際大会のレベルのみで行われているのではなく、地方から国内規模、そして子供からマスターズ年齢まで幅広く行われていることをしっかりと加味して欲しいなと思います。

しかしながら昨年も記載しましたが、我々競技者サイドとしては、決められたルールに応じてやるしかないので、しっかりと対応していけるよう取り組んでいきたいと思います。

監督

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