贈る言葉

本日をもって、長年にわたって了徳寺学園柔道部を支えてくれた小野卓志が退職します。

了徳寺学園の創成期からのメンバーで、また4代目キャプテンとして、本当にチームに貢献してくれました。

了徳寺学園柔道部として、世界選手権での初めてのメダル獲得は、2005年エジプト・カイロ大会での卓志の81?級銅メダルでした。

2003年に3名が出場した世界への初挑戦ではメダル獲得には至らず、2004年のアテネ五輪には代表を送り込むことができないという(補欠5名)、結果につながらない苦しい時期でした。そんな時に世界の舞台での初となるメダル獲得は、柔道部にとっても、そして私自身にとっても本当に大きな力をくれました。

その後も順風満帆にはいかず、代表落ちの屈辱を味わったり、死に物狂いで掴んだ北京五輪の舞台で壁に跳ね返されたりと、本当に山あり、谷ありの連続でした。

現役引退も頭をよぎった北京での敗戦から階級を上げて復活し、そこからの国際大会での連戦連勝は本当に凄かったと思います。しかし肝心の世界選手権(2009,2010年)では結果につながらず、そこに怪我も追い打ちをかけ、まさにジェットコースターに乗っているかのような日々でした。

しかしあきらめることなく臨んだ翌年の世界選手権での3位決定戦では、技有と有効を奪われる絶体絶命の状況からの渾身の内股による大逆転劇は、今でも脳裏に焼き付いています。

その後は100?級でも選抜を制し、自身5度目、そして日本歴代最年長となる世界挑戦でも5位入賞と健闘し、その存在をいかんなく知らしめてくれました。

切れ味鋭い技を駆使して戦う卓志の柔道は、見てるものを本当に魅了する柔道だと思います。

今後は、母校である筑波大学において特任助教として後進の指導に当たる訳ですが、その成果がはや、増地監督をサポートしながら臨んだ先日の全日本学生優勝大会での初優勝につながったのではないかと思います。

まだまだ先日の全日本選手権での活躍も記憶に新しいところで、現役としても力の続く限り挑戦していってほしいと思うのと同時に、指導者としても多くのことを吸収しながら頑張ってほしいと思います。

やんちゃなところも一杯あり、時にぶつかったこともあったけど、了徳寺学園、そして私の自慢の選手でした!

これからは同じ指導者として、切磋琢磨していきましょう!

お疲れ様、そしてありがとう!

監督

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です