贈る言葉2

このブログでも報告がありましたように、福見友子も6月末をもって了徳寺学園を退職しました。

福ちゃんとの思い出も一杯で、ここに書ききれないほどです。

2008年の北京五輪で初となる4名の代表を送り出しまたが、メダルには届かなかったことで、ネット上を含めて痛烈なバッシングを受けました。結果がすべての勝負の世界ですし、期待が大きい柔道競技だけに、それは仕方ないことかもしれませんが、まるで何か犯罪でも犯したかのような言われ方でした。

そうした思いも噛みしめながら臨んだ2009年の世界選手権大会で、見事、了徳寺学園に初となる世界一の称号をもたらしてくれたのが、福ちゃんでした。2000年の創部以来、10年目にしてようやく世界チャンピオンを輩出することができました。あの時の興奮は今でも忘れられません。

その後は、このブログをご覧いただいている方々には敢えて振り返る必要もないと思いますが、ロンドン五輪までの道のりは本当に厳しく、苦しい戦いでした。2011年のパリでの世界選手権の後、ベルシー体育館の選手出口で話し、流した涙は鮮明に記憶に残ってます。でも決して逃げず、あきらめず、1つ1つ結果を出し続け、ロンドンの畳に立てたことは本当に福ちゃんの真っ直ぐな頑張りの賜物だったと思います。ロンドンでの敗戦も含めて、全てが福ちゃんを大きく成長させてくれたのではないかと思います。

普段は真面目な面だけでなく、気さくでかわいい面を持ち合わせていて、どこにいても誰からでも好かれる本当に素晴らしい人物だと思います。

そんな福ちゃんが了徳寺学園を離れるのは本当に寂しいですが、今後は実業柔道界の良きライバルとして、お互いに切磋琢磨していければと思います。

今まで本当にありがとう、そしてこれからもよろしく。

そして少しだけ、お手柔らかに(笑)!

監督

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