本日行われましたグランドスラム・パリ大会初日の結果を報告いたします。
73?級
秋本啓之:優勝
2回戦 秋本 ○ 一本勝(崩袈裟固) LAAMANEN(FIN)
初戦、フィンランドのLAAMANENと対戦し、組手を切った相手に指導が与えられます。その後、小内刈で崩し、そのまま得意の崩袈裟固で抑え込み、初戦を突破しました。
3回戦 秋本 ○ 優勢勝(有効:背負投) ELMONT(NED)
3回戦、2010年の世界選手権決勝を争ったオランダのELMONTと対戦し、序盤から技をつないで相手に指導が与えられます。しかし、中盤に以前痛めた足首を再度痛めます。厳しい状況の中、終盤に背負投で有効を奪い、準々決勝に駒を進めました。
準々決勝 秋本 ○ 一本勝(崩袈裟固) ESPOSITO(ITA)
準々決勝、2013年世界ジュニアチャンピオン、イタリアのESPOSITOと対戦し、中盤に相手に絞って切ったとの指導が与えられます。その後、徐々にペースを握り、相手が掛け潰れたところを得意の崩袈裟固で抑え込み、準決勝に駒を進めました。
準決勝 秋本 ○ 一本勝(崩袈裟固) DRAKSIC(SLO)
準決勝、これまでに2度苦杯を喫している元欧州チャンピオン、スロベニアのDRAKSICと対戦します。序盤から先に先に技を出し、相手に指導が与えられます。その後、間合いを詰められた際に、逆の一本背負投がすっぽ抜けてしまい、掛け逃げの指導を受け並びます。その後、再度、ペースを握って攻め続け、相手に2度目の指導が与えられ、しつこく得意の寝技で攻め続け、最後は崩袈裟固に極めて、決勝進出を決めました。
決勝 秋本 ○ 一本勝(背負投) ORUJOV(AZE)
決勝、現在の世界ランキング1位、アゼルバイジャンのORUJOVと対戦します。試合開始早々、場外に出た形となった秋本に指導が与えられます。その後、巴投が見事に決まり、一本と思われましたが、技有が宣告されます。試合は間合いを詰めようとする相手に対して、秋本が技を出して対抗する展開が続き、残り30秒を切ったところで体落から背負投に押し込んで、見事、一本勝ちで優勝を遂げました。
3回戦で前回のGSチュメニで痛めた箇所を再度痛めるというアクシデントに見舞われましたが、痛みに耐えながら優勝を勝ち取ったことは見事でした。
63?級
西川真帆:初戦敗退
2回戦 西川 一本負(小内巻込) ○ HERMANSSON(SWE)
初戦、スウェーデンのHERMANSSONと対戦し、お互いなかなか自分の形になれない中、中盤に西川に指導が与えられます。その後間合いを詰めようと釣り手側から奥を叩いたところに小内巻込を合わされ、初戦で涙をのみました。
今回は悔しい結果に終わりましたが、十分対外国人選手に対してもやれるだけの地力はあるので、組手のバリエーションを増やして次に臨ませたいと思います。
52?級
志々目愛(帝京大学4年:来年度入職内定):3位
1回戦 志々目 ○ 一本勝(合技:内股+袈裟固) LEVYTSKA(UKR)
初戦、ウクライナのLEVYTSKAと対戦し、開始早々の内股で技有を奪い、そのまま袈裟固に極めて、合技で勝利しました。
2回戦 志々目 ○ 一本勝(袈裟固)
ドイツのKRAEHと対戦し、初戦同様、開始早々の内股で有効を奪い、そのまま袈裟固に極めて、準々決勝に駒を進めました。
準々決勝 志々目 一本負(送襟絞) ○ KRASNIQI(KOS)
準々決勝、コソボのKRASNIQIと対戦し、開始早々もつれたところを送襟絞にはいられ、敗者復活戦にまわりました。
敗者復活最終戦 志々目 ○ 優勢勝(技有:内股透) MUNKHBAATAR(MGL)
敗者復活最終戦、モンゴルのMUNKHBAATARと対戦し、序盤からリズムよく攻め、相手に指導が与えられます。その後、相手の内股を透かして技有を奪い、そのまま縦四方固で有効を追加します。その後も主導権を握り、相手に2度目の指導、そして終了間際に片襟で指導を受けますが、そのまま押し切り、3位決定戦に駒を進めました。
3位決定戦 志々目 ○ 一本勝(合技:内股透+小外刈) 橋本(コマツ)
3位決定戦、コマツの橋本と対戦し、序盤相手の内股を透かして技有を先取します。その後、お互い技を出し合いながら試合も終わりに近づいたところで志々目の小外刈がうまく決まり、技有を追加して勝利し、3位入賞を果たしました。
今日は身体も非常に動いており、準々決勝での不覚がなければ、十分決勝に進出できたと思われます。
明日はヌンイラ華蓮、緒方亜香里の両名が出場します。
応援のほど、よろしくお願い致します。
監督