旅立ち 2016

今年も本日をもって、戦友たちが了徳寺学園から旅立ちます。

了徳寺学園の一員として、ともに夢に向かって戦ってきた仲間たちとの別れは、寂しいですが、今後とも了?寺学園OB、OGとして、益々の活躍を願うと共に、これからも末永くつきあっていけたらと思います。

愛ちゃん

自分のペースで何事もコツコツと積み重ねていき、見事世界チャンピオンの上り詰めた愛ちゃんの努力は多くの者に感動を与えてくれたと思います。2008年の北京オリンピックで膝の前十字靭帯を断裂する大怪我に見舞われながら地道にリハビリに取り組み、2010年、東京で行われた世界選手権(松本選手の優勝)を観客席で見た後「監督、来年は優勝します!」と言って本当に有言実行した姿は素晴らしかったです。特に準決勝で松本選手にリードを許しながら、「まだまだこれからー!」という激に頷きながらの逆転劇は、今でも脳裏に鮮明に蘇ってきます!

普段はマイペースで、旅行好き。一人でもどこにでも行ける逞しさを持っています。2007年のリオの世界選手権でも治安が心配される中、夜に一人で買い物に出かける度胸が試合にも生きていると思います。(勿論、その後注意され、1回のみですが(笑)

今後は東京女子体育大学の教員として、後進の指導に当たるわけですが、これまで同様コツコツと実績を積み上げていき、愛ちゃんに似た粘り強い自立した選手を輩出していくことを期待しています!

武蔵

全日本学生を3度制し、次は世界へとの思いで了徳寺の門をたたいてくれました。実業個人でも優勝し、さあこれからと臨んだ講道館杯が鬼門となりました。挑戦した4回とも、そこを抜けていればという試合で判定に恵まれなったり、逆転をされたりと紙一重の試合が手からこぼれていき、目指した結果には届きませんでした。勝負の世界にタラレバは禁物ですが、振り返ってみても「あの技の効果が認められていれば…。」という試合が多かったです。

悔しい思いのほうが多かった4年間でしたが、腐らず、真っすぐにぶつかっていった経験は必ず今後に役立つと思います。

4月からは福岡県警察に所属を変え、新たな立場での活躍を心から期待しています。そして愛娘に強い親父の姿を見せてください!

純平

大学時代に世界一に輝いた純平も、私の指導力不足で苦しい戦いを強いられました。センス抜群で調子のよい時は手が付けられないほどの強さで相手を簡単に投げつける純平ですが、逆に調子がいまいちの際に立て直すことに苦心した3年間だったと思います。

そうした苦しい時期に、もがきながらも努力した日々は必ず今後に生きてくると思います。

普段はキップのよい柔道とは違って穏やかな優しい人柄で、あまり勝負に向いているとは思えない純平は周りからするとほっておけない存在でした。今後は福井県体育協会に所属し、これからも現役を続けていく予定です。きっかけさえつかめば力は誰もが認めるところなので、新天地での活躍を期待したいと思います。

毎年同じですが、今後も突然のブログ当番振りがありますので、気を緩めず、ネタ集めに励んでおいてください!

本当にお疲れ様、そしてありがとう!

了徳寺学園柔道部監督
山田利彦

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