理学療法学科とは
理学療法はリハビリテーション医療の中核となる分野です。社会の発展にともない、疾病や障害が複雑化し、多様なニーズの中で、質の高い理学療法士を養成する大学の必要性はますます高くなっています。本学の理学療法学科は、社会の要請に応えるべく、質の高いリハビリテーション実施のための優れた人材を育成します。また、保健医療福祉関連機関との共同研究・開発、地域との連携を行い、開かれた大学として、わが国の発展に寄与し、世界に貢献することを目指しています。
頭だけでなく心で学べ
- 理学療法学科長 盆子原 秀三 教授
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理学療法士は、人を支援することを業(職業)とします。対人支援の真の目標とは「実存的支援」であり、実存とは「人の生きるありさま」のことをいいます。いろいろな人の考え、心情や価値観を受け入れるには、豊かな感性と創造力が要求されます。そしてこの学びによって、自らの人生をも豊かにすることができます。我々は、「頭だけでなく心で学べ」を信念とし、理学療法士として保健・医療・福祉の発展に貢献することを自らの使命と考え、病める人を支援したいという強い意志と情熱を持った人材の育成を目指しています。
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理学療法により夢を達成し、
笑顔を共有する喜び。
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理学療法士は、何らかの原因で体が不自由になった方々の運動能力の低下に対し、機能的側面、環境の整備などから各自の生活を再建することに力を注いでいます。その関わりの中で十分なコミュニケーションを通じ、お互いの考えを理解し、ひとつの目標に向かって努力していくことになります。その過程や結果として、両者に笑顔が自然に生まれてきます。我々はこの笑顔を大切にすることを常に心掛けています。本学科は身体的だけではなく、精神的な支えにもなれるような理学療法士の養成を目指しています。
理学療法学科 2022 年度 実績
本学では、国家試験対策講座を実施し徹底した指導を行っています。
本学卒業生で国家試験受験希望者を対象とした特別研究生制度もご用意しております。
取得可能な資格
- 卒業と同時に取得できる資格
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・学士(理学療法学)
・理学療法士国家試験受験資格
- 必要な科目(単位)を取得することにより得られる資格
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・JATI認定トレーニング指導者(JATI-ATI)受験資格
・アスレティックトレーナー受験資格(公益財団法人 日本スポーツ協会)
※整復医療・トレーナー学科の該当科目を履修した場合
STUDENT'S VOICE
将来は臨床から
リハビリの研究まで携わりたい
- 上野 美紅乃 さん
理学療法学科 4年
(千葉県/千葉南高等学校 出身)
- 高校の陸上競技部時に、筋トレやマッサージなどをSNSで調べ、実践していました。調べるうちに理学療法士に興味を持ち、身体の仕組や怪我の原因などを詳しく学びたいと思い、臨床の第一線で活躍している先生から直接学べる、了德寺大学を志望しました。将来は、臨床からリハビリの研究まで携わり、人々の健康に貢献したいと思います。
各学科の施設・設備は、最新鋭の技術と設備を完備し、使いやすさをとことんまで追求した実習室や実技室の数々によって構成されています。
- 理学療法評価実習室
- 理学療法に必要な検査・測定技術を習得することを目的とした実習室です。関節可動域検査、徒手筋力検査、反射・筋トーヌス検査等を行うためのベッドと器具が設置されています。
- 動作解析・運動学実習室
- 身体重心の変化や関節運動など身体運動のメカニズムについて、様々な測定機器を用いて定量的に解析することを目的とした実習室です。身体重心の変化や力の向き、大きさなど、目では見えない現象を測定することは、動作分析を行う上で重要な情報となります。
- 呼吸・循環器系生理学実習室
- 運動負荷に伴う身体の反応(呼吸循環応答)について、様々な測定機器を用いて定量的に分析することを目的とした実習室です。呼吸循環応答を測定することは、運動療法の適応と効果を判定する重要な情報となります。
- 水治療法実習室
- 物理療法のうち特に水(温水)を用いた治療を「水治療法」と呼び、この実習室では、水が生体に与える影響を実習や実験を通じて学びます。
- 日常生活動作実習室
- 日常生活動作とは、食事・更衣・移動・排泄・整容・入浴などの生活を営む上で不可欠な基本的動作を指します。この実習室では、様々な身体障害を疑似体験しながら、日常生活動作障害に対する評価並びにセルフケア、起居移動動作などの技術を実習します。
- 運動治療実習室
- この実習室では、運動療法や理学療法の治療技術に関する実習を学びます。実習用のベッドのほか理学療法機器を豊富に揃えて、卒業後直ちに即戦力となる技術習得を図ります。
- 基礎医学実習室
- 骨標本をはじめ、さまざまな人体模型を常置しており、骨標本の観察や生体観察の実習を行います。学生は各種模型を随時見ることができます。
- 解剖組織実習室
- 解剖学や生理学の実習を行う教室です。骨格標本や顕微鏡等を使用し、理学療法を学ぶ上で基礎となる生体の構造とメカニズムについて実習・実験を通じて学習します。
- 中枢神経機能解析実習室
- 中枢神経(脳や脊髄)は全ての器官をつかさどる大切な器官です。この実習室では、生理学実習等の授業で、中枢神経系のメカニズムを実習・実験を通じて学びます。
- 環境適応機能解析実習室
- 障害者の社会復帰を図る上で、障害者が再び環境に適応することが必要不可欠です。この実習室では生理学実習などの授業で、環境適応における生体メカニズムを実習・実験を通じて学びます。