本日行われました全日本選抜体重別選手権大会最終日の結果を報告致します。
100kg級
小野卓志:優勝
小野は初戦、谷井(東海大)と対戦し、大外刈による技有で勝利し、準決勝に進出します。準決勝では小林(ALSOK)と相対し、先に指導を受けますが、相手の大外刈の戻り際を払巻込で見事に合わせて一本勝ちし、決勝に進出します。決勝では熊代(ALSOK)と顔を合わせました。一進一退の攻防のなか、中盤過ぎに腰車で技有を先取します。その後、上手く相手の攻撃をかわして勝利し、81kg級、90kg級に加えて3階級制覇となる100kg級での優勝を飾りました。
小野は、これまで培ってきた切れ味鋭い技と此処ぞというポイントを逃さない勝負勘を駆使して見事、初挑戦の100kg級を制しました。次は3階級目、そして5度目の挑戦となる世界選手権において悲願の金メダル獲得なるよう準備していきたいと思います。
70kg級
今井優子:3位
今井は、初戦で千葉(IPU)を一本背負投による有効で下し、準決勝で大住(JR東日本)と対戦します。この試合では先に指導を受けますが、中盤に背負投で技有を奪い、大きくリードします。その後、今井に2度目の指導が与えら、今井も奮起して攻め返します。しかしなぜか再度、今井に3度目の指導が宣告されます。後がなくなった今井は強引に間合いを詰めたところを大外刈に合わされ、技有を返されます。その後挽回せんと勝負に行きますがもつれたところ有効を追加され、無念の逆転負けとなりました。
技有を先取していただけに、十分勝てた試合でした。2試合ともしっかりとポイントもあげて今井らしさを出せており、優勝も手の届く位置にあったように思います。悔しさは募りますが、この悔しさをバネに次に向かわせたいと思います。
78kg級
緒方亜香里:2位
緒方は初戦の三戸(神奈川県警)を大内刈で一蹴し、準決勝で西田(山梨学院大)と対戦します。この試合では先に組手を切った、片襟を握ったとの指導を受け、リードを許します。しかし有効を返し、最後は豪快な内股で一本勝ちし、決勝に駒を進めました。決勝では佐藤(コマツ)と相対しました。この試合ではもつれたところ押し込まれ、先に有効を許します。その後、攻め返して相手に指導が2度与えられますが、最後は痛めていた膝を再度捻ってしまい、倒れたところを抑え込まれ、悔しい敗戦となりました。
全日本を制した後に膝を負傷し、欠場も危ぶまれる中、逃げることはせず、ぶっつけ本番での戦いに臨みました。厳しいこの状況下で如何に勝利につなげられるかだけを追求して臨み、2試合を一本勝ちで決勝まで進んだことは大きな経験になったと思います。まずはしっかりと怪我を直し、悲願の世界選手権優勝を目指して準備させたいと思います。
大会終了後、強化委員会が開催され、了徳寺学園より、小野卓志、田中美衣、緒方亜香里の3名が世界選手権代表に選出されました。8月のリオデジャネイロに向けて、チーム一丸となって取り組み、金メダル獲得なるよう準備して行きたいと思います。
応援頂きました皆様、ありがとうございました。
監督