佐藤愛子 3

こんにちは。最近寒くなってきましたね。

今回は私が幼かった頃の父との思い出について書きたいと思います。

真冬の寒いある日、ストーブの前で暖をとっていた私に父が「お前に野生のスズメを食わしてやる。」と言いだした。

意味が分からなかった幼い私はとりあえず「…?…うん。」と返事をした。

父は当時飼っていたウサギ小屋に仕掛けを作り野生のスズメを捕まえてきた。

そしてスズメを地面に叩きつけて気絶させ、毛をむしりだしたのだ。

幼かった私にとってあまりにも衝撃的な光景で、「お父さん、スズメちゃんが可哀想だよー!」と泣きながら叫んだ。

父は「いいから黙って見てろ。」と言い、毛をむしり鳥肌全開になったスズメに塩コショウを振りストーブの上で焼き始めた。

「ほら、食ってみろ。」とスズメを差し出された。

う…、さっきまで元気に空を飛び回っていたスズメちゃん…。こんな姿になって…。

私は嫌々泣きながら一口食べてみた。

が…、ん?美味しい。スズメ美味しい!!新鮮な鶏肉!この塩加減!
一人でむしゃむしゃ完食。

野生のスズメの味を覚えた私。次の日から虫網を持ち、昆虫ではなくスズメを追いかけまわっていた日々を覚えている。

スズメの味を教えてくれた父。

その父が今週の嘉納杯にわざわざ北海道の田舎から応援に駆けつけてくれます。

絶対に父の前で優勝したいと思います!!

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