鳥居智男 10

7月5日土曜日、東京都のジュニアの試合がありました。

日頃、練習を共にしている後輩も出ていたので、応援に行ってきました。

私も十五、六年前に出場していた大会です。

大会というのは毎年行われますが、選手一人一人はこの時しかないという気持ちで望みます。

世界大会、オリンピックのような世界一を決める大会も毎年あります。

しかし、選手にしたら、常に今しかないんですよね。

なぜ、その年に賭けているか、鳥居は長年現役をやってますが、毎年自分の柔道は変わります。

体力、スピード、持っている技数、技術、ぜんぜん戦い方が違います。

あの時の自分と戦ってみたいとか、思ったりもしますね。

勢いの自分対戦術の自分とか。

その時の自分はその時にしか居ないわけであり、自分をどう作るか。

怪我や体調によってもその日の試合の仕方が変わります。

準備するって、毎日大変な作業です。

今回、私の後輩たちは思ったより東京ジュニア地区予選大会、勝てませんでした。

自分のやり易い練習しかして来なかったのか、負けるならこんな負け方だろなぁと、思った通りに負けてきました。

先輩現役選手としてアドバイスはしてたのですが、彼らは痛い経験を選びました。

私も日々、年々痛みと経験を重ねてますが、常に百点はありません。

今年も日本代表には慣れませんでした。

8月にはオリンピックが始まります。

正選手達は今、大変な想いで、調整をしています。

頑張って一つでも多くのメダルを持ち帰って欲しいですね。

って建て前は思いますが、柔道って「金」しか認められないんですよね。

そんな世界で生きているモノは一位以外は負け、死んでるんですよね。

だから必死だし、後輩達もそうあってもらいたいです。

三位入賞良かったねとは言えません。

白か黒しかないと思い、戦う為の準備をしてもらいたいですし、私もやっています。

努力はしてたつもりでも、結果しか認められないんですよね。

ジュニアくらいの選手はまだ失敗しても、これからのチャンスの幅はまだ、私よりは広いはずです。

強く成長してもらいたいと思うと同時に、苦労ってやった分すら結果は返って来ないなぁ、厳しい世界だが、「やらねば」と改めて自分に思わされました。

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