仏の顔も三度。
「仏の金丸」もキレることがあるのです。
あれは、忘れもしない大学二年生の二学期。
うちの柔道部のO君と一緒に授業を受けてた時の話です。
朝一の授業で、少し遅れてしまい、大教室の席はいっぱいで、教室の後ろの地べたに座ることになりました。
配布されたプリントを前に広げ、適当に授業を受けていました。
そこに、さらに遅れてきたデカイ男(以下:バボちゃん)が教室に入ってきました。
スタスタと、私たちの前を通り過ぎていきます。
数分後・・・、またも、バボちゃんが、私たちの前を通り過ぎました。
そのとき、私たちのプリントを「クシャ」
軽く踏んでいきました。
すると、すかさずO君、得意の舌打ちかます。
私は、反射的に、踏んだバボちゃんを見あげました。
バボちゃん、そのまま、教室を退室。
プリントを広げていた、私たちにも非はあるので、ここではちっともキレてないです。(隣のO君はキレてましたけど・・・、さすがジャックナイフ)
授業が終わり、さあ、帰ろうとしたところ、バボちゃん登場。私に近寄り、
バボ「お前、舌打ちしたろっ?」
私「してねーよ(三村風)」
O君「・・・(笑)」
バボ「お前、舌打ちしたろっ?」
私「してねーよ、O君帰ろうぜ」
O君「・・・(笑)」
バボ「ちょ待てよ、お前舌打ちしたろっ?」
といいながら、私の左肩を強く突き飛ばしました。
プチッ
完全に線が切れましたね。
カーーンッ
ゴングとともに、メガトン金丸の左フック炸裂。
舞う血しぶき。
お返しにと長身バボちゃんが繰り出す右の打ち下ろしストレート。
クリーンヒットはしなかったが、メガトン金丸の頭にヒット。
ひるむことなく、もう一発左フック。クリーンヒット。
舞う血しぶき。
悲鳴をあげる観客。
笑うO君。
バボちゃん、ふらつく足をこらえ、右ボディブロー。
「グハッ」これは効いたーー。っと、そのとき、周りの全く関係ない人達が止めに入ってきてくれました。
笑うO君。
かなりの人数が、止めに入って来てくれました。
でも・・・、もう止まりませんよね。
落ち着いたと見せかけ、制止をふりきり、バボちゃんのバックをとり、裏投げ。
勝った・・・と渾身の力で裏投げをかまそうとした瞬間。
マジ顔のO君「ちょ、ちょ、ちょ」と、バボちゃんの体を押さえました。
そのせいで、裏投げ失敗。
そのまま自ら後ろに倒れ、「ゴンッ」後頭部強打。
カンカンカーーン。
試合終了。
その後も、怒りの収まらないバボちゃんを、「まだ、やりたいなら道場にこい」と、わけのわからないことを言って、やり過ごしました。
と、まあ、今となればいい思い出です。
大人げなかったなー。
若気の至りってやつですね。勘弁してくださいね。
仏顔の裏には、阿修羅の顔が隠れているようです。
今週は、講道館杯です。
応援よろしくお願いします。
じゃあの。