金丸雄介 14

仏の顔も三度。

仏の金丸」もキレることがあるのです。

あれは、忘れもしない大学二年生の二学期

うちの柔道部のO君と一緒に授業を受けてた時の話です。

朝一の授業で、少し遅れてしまい、大教室の席はいっぱいで、教室の後ろの地べたに座ることになりました。

配布されたプリントを前に広げ、適当に授業を受けていました。

そこに、さらに遅れてきたデカイ男(以下:バボちゃん)が教室に入ってきました。

スタスタと、私たちの前を通り過ぎていきます。

数分後・・・、またも、バボちゃんが、私たちの前を通り過ぎました。

そのとき、私たちのプリントを「クシャ

軽く踏んでいきました。

すると、すかさずO君得意の舌打ちかます。

私は、反射的に、踏んだバボちゃんを見あげました。

バボちゃん、そのまま、教室を退室。

プリントを広げていた、私たちにも非はあるので、ここではちっともキレてないです。(隣のO君はキレてましたけど・・・、さすがジャックナイフ

授業が終わり、さあ、帰ろうとしたところ、バボちゃん登場。私に近寄り、

バボ「お前、舌打ちしたろっ?

私「してねーよ(三村風)

O君「・・・(笑)

バボ「お前、舌打ちしたろっ?

私「してねーよ、O君帰ろうぜ

O君「・・・(笑)

バボ「ちょ待てよ、お前舌打ちしたろっ?

といいながら、私の左肩を強く突き飛ばしました

プチッ

完全に線が切れましたね。

カーーンッ

ゴングとともに、メガトン金丸左フック炸裂

舞う血しぶき

お返しにと長身バボちゃんが繰り出す右の打ち下ろしストレート

クリーンヒットはしなかったが、メガトン金丸の頭にヒット。

ひるむことなく、もう一発左フック。クリーンヒット。

舞う血しぶき

悲鳴をあげる観客。

笑うO君

バボちゃん、ふらつく足をこらえ、右ボディブロー。

「グハッ」これは効いたーー。っと、そのとき、周りの全く関係ない人達が止めに入ってきてくれました。

笑うO君

かなりの人数が、止めに入って来てくれました。

でも・・・、もう止まりませんよね。

落ち着いたと見せかけ、制止をふりきり、バボちゃんのバックをとり、裏投げ

勝った・・・と渾身の力で裏投げをかまそうとした瞬間。

マジ顔のO君ちょ、ちょ、ちょ」と、バボちゃんの体を押さえました。

そのせいで、裏投げ失敗。

そのまま自ら後ろに倒れ、「ゴンッ」後頭部強打。

カンカンカーーン。

試合終了。

その後も、怒りの収まらないバボちゃんを、「まだ、やりたいなら道場にこい」と、わけのわからないことを言って、やり過ごしました。

と、まあ、今となればいい思い出です。

大人げなかったなー。

若気の至りってやつですね。勘弁してくださいね。

仏顔の裏には、阿修羅の顔が隠れているようです。

今週は、講道館杯です。

応援よろしくお願いします。

じゃあの。

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