平岡拓晃 34

ロシア負けました、まだまだです。

また練り直してきます!

色々悪い所がわかってきたし、課題ばっかり見つかりました。

あと二ヶ月、しっかりやり込みたいと思います。

ただ言い訳ではなく、敗因を一つあげるとしたら、ロシアのホテルで同部屋になってくれた、73kg級の代表で大学の後輩の粟野君。

粟野君は、一緒に日本食作って食べたり、DVDを鑑賞したり仲良くしてくれ、僕は完璧に心を許してしまいました。

しかし、試合前夜。

減量がある僕にとって前日は、体重調整のため、水も飲めないご飯もろくに食べれないと、一番キツイ時です。

出来ることならば、計量時間ギリギリまで寝て、起きてスグ計量したいぐらい。その方がしんどくないので。

夜中に起きて水を飲むことも出来ないので、前日は気を使って寝ます。

今回も昼寝や仮眠を我慢して、23時にあわせて寝ました。

そこで、事件は起きました。

午前3時半。

隣のベッドで寝ている粟野君が、ベッドとベッドの隙間に落ちることなく、一回転して僕の体に乗ってきたのです。

分かりやすく言うならば、タッチの幽体離脱前状態。

一番最悪な時間に起きて、いや、起こされてしまいました。

半分寝ぼけている僕は

「こいつも明日試合だから起こしてはかわいそうだ」と、

しばらく放置し、そのままで10分ぐらい寝ました。

しかし、その状態では寝れるはずもなく。

それでも後輩思いの僕は、しばらく我慢。

が、粟野君もやっと気付いたようですまし顔で向こうへ戻っていきました。

中途半端な時間帯に起こされた僕はその後、やはり中々寝つけず。

そんな粟野君はちゃっかり準決勝まで行ってました。

無念。

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