2011グランプリ・デュッセルドルフ初日結果報告

本日行われましたグランプリ・デュッセルドルフ初日の結果を報告致します。

48?級 福見友子:優勝

初戦、2010アジア大会5位のポドリャドヴァ(カザフスタン)と対戦し、先に相手に指導が与えられるも、その後は決め手に欠け、GSに突入。GSに入ってから、福見がペースを握り、攻め続けて相手に2度目の指導が宣告されて初戦を突破。

3回戦、モスカット(イタリア)と対戦し、背負投で有効を奪って勝利。

準々決勝、オランダのエンテと対戦し、縦四方固で有効を奪い、小内刈で技有を追加し、最後は送襟絞で一本を奪って、準決勝に進出。

準決勝、昨年のアジア大会で敗れたウ(中国)と対戦し、序盤から攻め込み、相手に指導が与えられる。その後自分の組手になったところで見事な背負投を決めて雪辱の一本勝ちを奪い、決勝に進出。

決勝、新鋭のバンスニック(ベルギー)と対戦し、序盤から福見ペースで展開。中盤に巴投で有効を奪い、そのまま押し切ってドイツでのグランプリ大会3連覇を達成。

GS東京での膝の怪我、そして腰への負担とここまで思うような練習が出来ていなかった福見は、序盤こそ動きが硬かったものの、徐々に本来の柔道を展開し始め、準決勝、決勝と福見らしさを出せたように思います。まだまだ目指すところは高いですが、一歩一歩福見らしく前進していって欲しいと思います。

52kg級 西田優香:優勝

初戦、昨年の世界選手権7位のジャン(中国)と対戦し、隅落と背負投による合技で一本勝ちし、幸先良いスタートを切る。

2回戦、昨年のGSパリで不覚を取ったモウサ(アルジェリア)のと対戦し、背負投で技有を奪い、最後は横四方固による合技で一本勝ちし、準々決勝に駒を進める。

準々決勝、ヘイレン(ベルギー)と対戦し、開始早々の小外刈で一本を奪って、完勝。

準決勝、GSパリで山本杏を下したスペインのカラスコサ(スペイン)と対戦し、開始早々に背負投で一蹴し、決勝に進出。

決勝、新鋭のケルメンディ(IJF)と対戦し、先ずは組み合わない相手に指導が与えられる。その後、中盤に入った辺りで見事な背負投で相手を叩きつけ、終わってみればオール一本勝ちでの文句のない優勝を果たす。

西田も膝に違和感を感じ、講道館杯前に痛めた肩も万全ではない中、西田らしい躍動感あふれる柔道を展開し、見事な優勝を果たしました。厳しいコンディションの中でもこうした試合が出来たことは今後に大きくつながると思われます。

60?級 平岡拓晃:優勝

初戦、昨年のアジア大会で判定までもつれ込んだマジャラシ(サウジアラビア)と対戦し、左の背負投で一本勝ちして3回戦に駒を進める。

3回戦、スンドストロム(スウェーデン)と対戦し、先に有効を先取したあと、右の背負投で一本を奪い、準々決勝に進出。

準々決勝、ヘ(中国)と対戦し、相手に指導が与えられた後、終了間際に巴投で技有を奪ってそのまま押し切って勝利。

準決勝、2009年世界3位のベルデ(イタリア)と対戦し、先に指導を貰うも、左の背負投で技有を奪い、その後右の一本背負投で技有を追加しての合技で下し、決勝に駒を進める。

決勝、新鋭のジャン(韓国) と対戦し、巴投で2度有効を奪い、昨年のGSリオデジャネイロ以来の優勝を果たす。

昨年のアジア大会で膝に重傷を負い、まだ完治していない中での試合となった平岡ですが、随所に平岡らしさを出しながら、苦しい中で優勝を掴み取りました。この経験は今後に大きな糧になるものと思われます。

3名とも怪我を抱えながら何とか間に合わせての出場でしたが、よく頑張ってくれました。

これに満足することなく、次の試合で同様の成績が残せるよう、頑張っていきたいと思います。

監督

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