先日の朝トレ終わりの話です。
私は火照った体を冷まそうと、シャワーを浴びようとしました。
しかし、その日に限ってタオルを忘れてきてしまい、私は誰かのタオルを借りようと辺りを見回していました。
するとボロ雑巾ふうの油揚げのような色をした一枚の布切れが目に飛び込んできました。
近づいてみるとそれは紛れもなくK丸コーチが毎日愛用しているバスタオルでした。
私はその鈍い光を放つバスタオルを目の前に溢れ出る好奇心を抑える事ができず、恐る恐るそのバスタオルを手に取りそっとニオイを嗅いでみました。
すると、もの凄い刺激臭とともに何故か幼き頃の淡い思い出が蘇りました。
それもそのはず!
なぜならそのタオルからは私が幼い頃に大量に飼っていたアメリカザリガニの水槽と同等もしくはそれ以上のニオイが発せられていたからです。
私の脳は瞬時にそのバスタオルを取り扱い危険物と判断したらしく、気がついた時にはそのタオルから数キロも離れた小高い丘の上で気を失っていました。
その数秒後、自分の体調の異変に気づきHPをみてみると2/3ほどダメージを受けていました。
私は直ちにこのバスタオルを
“異臭騒ぎ”
と命名するとともにR15指定に認定しました。
私の調査結果からいくと長時間このバスタオルの近くにいると頭痛、めまい、嘔吐、などの症状が現れるようです。
もしそのような症状が現れた場合には、慌てず緑の多い場所に移動し、多めの水分をとるなどして安静にしていると症状が緩和されるみたいです。
また”異臭騒ぎ”と出くわした際の対処法として、息を止める、鼻をつまむ、回れ右をしてその場を立ち去るなどがあります。
また別のチームの調査結果から、殺傷能力はドリアンの100倍とゆうデータがわかっています。
その後、私はK丸コーチと親交があるとゆう知人男性N氏に接触する事に成功しました。
N氏はコーヒーカップを片手にするとおもむろに立ち上がり、遠くの方に視線を移し、目を細めると次のような事を語ってくれました。
そのバスタオルは小3の頃からK丸コーチが愛用しているバスタオルらしく、元々は透きとおるような白色をしてたらしいんです。
しかし歳を重ねるごとにK丸コーチの体から発せられる加齢臭や分泌物によりタオルも年々色あせていき、現在のおいなりさんのような色になり捨て犬のようなニオイを放つようになったとの事でした…。
N氏と接触してから数日後、N氏の手によって”異臭騒ぎ”から”不快指数100”に名前が書き換えられた事は言うまでもありません…。
今後、N氏は「K丸氏のバスタオルと上手く付き合う100の事」、「 K丸氏のバスタオル取り扱い説明書(実践編DVD付)」という2タイトルで本を出版予定とのことです…(嘘)。
この文はノンフィクションであり、実際の出来事をもとに作成されたものである。
おわり…。