2010全日本選抜体重別選手権大会最終日結果報告

本日行われました2011年全日本選抜体重別選手権大会最終日の結果を報告します。

60?級
平岡拓晃:優勝
石川裕紀:2位

73kg級
粟野靖浩:優勝
秋本啓之:3位

48?級
福見友子:3位
濱口 光:初戦敗退

63kg級
田中美衣:3位

平岡は、国士舘大・川端との初戦、動きが硬く、GS判定までもつれ、2−1で辛勝しました。準決勝はおなじく国士舘大の松木と対戦し、掬投で有効を奪って押し切り、決勝に進出しました。決勝では新人の同門・石川との対戦となり、この試合では平岡らしいリズムのある攻撃を展開し、背負投で技有、小内刈と内股透で有効2つを奪い、見事4連覇を達成しました。

この日は序盤、なかなか自分のペースになれず苦しい戦いを強いられましたが、決勝ではようやく平岡らしい動きで、4度目の優勝につなげました。今夏、3度目の挑戦となる世界選手権では、必ずや悲願の優勝を勝ち取って欲しいと思います。

初出場の石川は、初戦、日体大の山本と対戦し、終了間際に背負投で技有を奪って準決勝に駒を進めました。準決勝では明治大の三枝とGSの判定までもつれ込みましたが、終始攻め込み、3−0で下して、決勝に進出しました。決勝は前述の通り、平岡に敗れますが、初出場で次につながる準優勝という結果を残しました。

優勝こそなりませんでしたが、同年代のライバル達を倒して決勝に進出したことは今後の飛躍に向けての大きな一歩になったと思います。これから、チーム内でも小川、平岡らと切磋琢磨して、高いレベルで競い合って欲しいと思います。

同じく新人の粟野は、初戦で2009世界代表の大束を指導2で下し、準決勝は若手の六郷を背負投で一蹴して決勝に進出しました。決勝では旭化成の斉藤との対戦となり、背負投で有効を奪い、全般的に危なげない試合運びで勝利し、見事初優勝を遂げました。

常に国際大会でも3位以上に入賞するも、なかなか優勝に届いていなかった粟野ですが、今日は積極的な柔道を展開し、内容的にも非常に安定した戦いぶりで、栄冠に輝きました。残念ながら世界代表の選には漏れましたが、この調子で再度世界一を目指して頑張って欲しいと思います。

昨年11月以来の試合となった秋本は、初戦天理大の大野を一本背負投による有効で下し、準決勝で旭化成の斉藤と対戦しました。この試合ではお互いポイントを奪うまでに至らずGSを含めた8分間を戦い抜き、勝負は判定に委ねられました。判定は何度か秋本のバランスを崩した斉藤に上がり、連覇はなりませんでした。

久しぶりの試合で少し一本調子の攻めになってしまったところが今回の敗因につながったように思います。練習では本来の動きも出来てきているので、再度しっかりと修正し、世界選手権連覇に向けて準備していって欲しいと思います。

福見は初戦を縦四方固めによる一本勝で突破し、準決勝で三井住友海上の山岸と対戦しました。この試合では試合開始後より福見がペースを握って攻め込み、山岸に指導が与えられます。その後も福見のペースで進みますが、一瞬の隙をついた山岸の巴投に崩されます。また福見に片襟による指導が与えられます。その後お互い攻め合うも福見のペースで進みますが、山岸も終了間際に技を出してと総力戦となり、勝負は判定に委ねられました。判定は1−2と分かれたものの山岸に上がり、3連覇はなりませんでした。

全般的なペースは福見が握っていたと思われただけに、悔しい結果となりましたが、海外での実績差がものをいい、世界選手権代表に選出されました。世界選手権までにしっかりと課題を克服して、再度世界チャンピオンに返り咲くべく準備していって欲しいと思います。

新人の濱口は、初戦、日本生命・近藤と対戦しました。この試合では先に濱口がペースを握り、相手に指導が与えられます。しかしここから近藤が手数勝負に切り替え、濱口にも指導が与えられます。勝負はそのままGSに突入しましが、近藤が先に技を出す展開となり、2度目の指導が濱口に宣告され、ここで涙を呑みました。

しっかり持てれば非常に切れのある技を持っているだけに、今後は組み手や技の入り方のバリエーションを増やして、勝負をものに出来るよう、取り組んでいって欲しいと思います。

田中は初戦、高校教員の片桐を巴投で一蹴し、準決勝で三井住友海上の阿部と対戦します。この試合でも田中が切れのある巴投で技有を先取します。しかし直後に小内刈で有効を返され、勝負はお互い攻め合う力の入ったものとなりました。その後、お互いがっぷり四つから阿部が内股を仕掛け、田中が掬投に切り返そうとしたところをそのまま内股で回されてしまい、無念の逆転負けとなりました。

この日は気合も十分で、田中らしい力強い柔道を展開できていただけに、非常に悔しい結果となりました。残念ながら世界選手権代表には選出されませんでしたが、しっかりと自力を上げ、再度世界一の目標に向けて、頑張って欲しいと思います。

2日間を通して優勝者3名、準優勝1名、3位4名という結果でした。また試合後強化委員会が開かれ、平岡拓晃、秋本啓之、小野卓志、福見友子、西田優香、佐藤愛子の6名が日本代表として了徳寺学園柔道部より選出されました。

パリの世界選手権では全員金メダル獲得できるよう、大会までの期間しっかりと準備していきたいと思います。

応援頂きました皆様方、ありがとうございました。

世界選手権では日本代表として、少しでも日本に勇気を送ることが出来るよう、頑張る所存です。

監督

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