13日から中国の深 で行われています第26回ユニバーシアード大会 柔道競技の結果を報告致します。
本日は了徳寺学園から三名の選手が出場しました。
63キロ級 田中美衣 ニ位
初戦から得意の巴投、寝技で相手を攻めたて、危な気なく決勝に進出しました。
決勝は、今年のワールドカップ ソフィアを優勝しているスタム(オランダ)との戦いとなりました。
開始早々、払腰で有効を奪いますが、一分半過ぎ、逆に払腰で有効を奪われポイントを追いつかれます。
中盤に、相手が掛け潰れたところ、すかさず腕を取り、抑え込みますが、審判がこれを抑え込みと認めず、「待て」がかけられます。
その直後、相手が大外刈を掛けたのに合わせて、足を取りにいったところ、主審が試合を止め、副審を集めます。さらにジュリー(審判委員)も加わり合議が行われました。その結果、田中が直接足を取ったということで反則負けとなりました。
この判定に対し、帯同コーチは抗議を行いましたが、聞き入れられず、全く納得のいかない結果となりました。
70キロ級 今井優子 三位
初戦から足技がよく出ており、寝技をうまく使って準決勝まで勝ち進みます。
三回戦は昨年の世界ジュニアチャンピオン ポリング(オランダ)との戦いとなりました。
終始、相手に奥襟をたたかれ、組み負けた状態から背負投を掛るという状態が続きます。
残り一分。少しバテてしまったところに、相手の払巻込がうまくハマってしまい一本負け。
三位決定戦は地元中国選手との戦いとなりました。開始一分ほどで今井の豪快な一本背負投が決まり、三位を勝ち取りました。
90キロ級 穴井亮平 三位
初戦は寝技、二回戦は支釣込足、三回戦は肩車と穴井の得意な形で勝ち上がります。
準決勝は今年のグランドスラム モスクワ五位のオマロフ(ロシア)との対戦となりました。
相手に奥襟をたたかれ、少し組み負けた状態が続きますが、支釣込足でしのぎます。しかし、相手に支釣込足のタイミングを読まれ、朽木倒で有効を奪われます。
なんとか相手を追い込みますが、うまく逃げられ優勢負け。
三位決定戦はフランス選手との対戦となりました。
相手の一本背負投にひやりとする場面はありましたが、中盤、体落で強引に押し込み有効を奪います。その勢いのまま、最後まで攻めきり三位を決めました。
穴井は国際大会初のメダル獲得となりました。
田中の決勝における、不可解な判定が残念でなりません。
しかし、三名とも明確な課題が見えたので、それをしっかり克服して次につなげてほしいと思います。
明日は日本選手団全体の主将でもあります73キロ級 粟野靖浩が出場いたします。
主将というプレッシャーもあると思いますが、なんとか金メダルを勝ち取ってほしいと思います。
応援よろしくお願いします。
コーチ
金丸雄介