2012全日本選抜体重別選手権大会最終日結果報告

本日行われました全日本選抜体重別選手権大会最終日の結果を報告致します。

90?級

小野卓志:初戦敗退
穴井亮平:初戦敗退

小野は初戦、先日の全日本選手権を制した加藤(千葉県警)と対戦し、小野らしく先に先に技を出し、加藤に指導が与えられます。その後、場外際でもつれたところを浮落気味に回された形になり、技有を先取されます。また寝技で肘を極められるものの、執念で耐えますがここで肘を負傷し、最後は内股を小外掛に合わされて力尽きました。

両膝に怪我を抱えながらもここまで粘り強く戦ってきた小野は敗れはしましたが、最後まで小野らしく正々堂々とした戦い振りだったと思います。

穴井は初戦で西山(新日鉄)と対戦し、粘り強く戦い、体落などで攻めます。しかしなぜか穴井に対して組み合わないとの指導が与えられ、勝負はそのままGSに突入します。GSに入ってすぐに再度穴井に組み合わないとの指導が与えられ、悔しい敗戦となりました。

対策をたて粘り強く戦っていただけに、悔しさが残る結果になりましたが、次の試合に向けさせたいと思います。

48?級

福見友子:優勝

福見は初戦、山崎(山梨学院大)を合技、準決勝で昨年不覚を取った山岸(三井住友)を横四方固で下して、決勝に進出します。決勝では、初戦で浅見を下した岡本(藤枝順心高)と対戦します。この試合ではお互い決定的なポイントを奪うことが出来ないままGSも戦い抜き、判定は試合をコントロールした福見に3本そろって、執念で優勝を勝ち取りました。

崖っぷちからマスターズ、GSパリを制して、この日をむかえ、気持ちで戦いこの日の勝利を引き寄せたように思います。2009年も第2シードから世界切符を掴み、今回も同じく逆境を跳ねのけて次につなげることが出来ました。この経験が必ずやロンドンの地で生きるものと思います。

52?級

西田優香:2位

西田は初戦、谷本(環太平洋大)を背負投、準決勝、宮川(コマツ)を同じく背負投で一蹴して、決勝で中村(三井住友)と対戦します。決勝でも先に巴投で大きく崩すなど良いペースで戦っていましたが、途中で先日負傷を負った肘を再度痛めてしまい、苦しい戦いとなります。西田に指導が一度与えられた後、勝負はGSに突入し、中盤に寝技に持ち込まれ、ここで力尽きました。

ここまで国際大会を3大会制し、この日も抜群の勝ち上がりであっただけに、負傷の不運が悔やまれますが、本人は一切言い訳せず、全力を尽くしました。本当に悔しいですが、良く戦ったと思います。

57?級

佐藤愛子:初戦敗退

佐藤は初戦、宇高(コマツ)と対戦し、相手に組手を制せられ苦しい戦いとなります。先に有効を先取され、最後は大外刈にはまってしまい、優勝には届きませんでした。

最後まで愛子らしく、こつこつと稽古を重ねてこの日を迎えましたが、目標には届きませんでした。しかし4年前の怪我からよく復活し、世界チャンピオンにまで登りつめたその努力の過程から多くの感動をもらったように思います。

応援いただきました皆さんには心から感謝いたします。ありがとうございました。

監督としてはみんなに勝ってほしいだけに、今回の結果は嬉しい気持ちと悔しい気持ちが交錯するものとなりましたが、今後もこつこつと課題に取り組んで、前進していきたいと思います。

大会終了後、平岡拓晃、福見友子の2名がロンドンオリンピック日本代表に選ばれました。

ロンドンの地でメインポールに日の丸を掲げることができるよう、オリンピックに向けて更なる努力を重ねていきたいと思います。

監督

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