第68回 国民体育大会 スポーツ祭東京2013 最終日結果報告

本日東京武道館にて国民体育大会最終日が行われました。

3回戦  
千葉 4−0 青森

先鋒: 石川  ○優勢勝(有効:隅落) 遠嶋(平成国際大)
次鋒: 西岡  ○反則勝(指導4) 蝦名(青森県警)
中堅:下和田 ○大外刈  藤本(青森県警)
副将: 穴井  ○優勢勝(指導2) 須藤(青森県警)
大将: 岩尾  引分   佐々木(青森県警)

最終日の初戦は、青森との戦いとなり、粘り強く戦ってくる相手に対して簡単に一本勝ちはできませんでしたが、それぞれが徐々に持ち味を発揮し始めて勝利し、準々決勝に進出しました。

準々決勝
千葉 3−0 三重

先鋒: 石川 ○大内刈  川瀬(三重県警)
次鋒: 西岡 ○優勢勝(指導2) 木原(筑波大)
中堅:下和田  引分  中川(センコー)
副将: 穴井  引分  佐藤(皇学館大教)
大将: 岩尾 ○大内刈  筒井(天理大付天理参考館)

実力者を揃えた三重県との対戦は、石川が開始早々に相手の小外刈を大内刈に合わせて勝利し、続く西岡も持ち味の攻撃柔道で優勢勝ちし、試合の主導権を握ります。続く下和田、穴井は、ペースを握るもののポイントを奪うまでには至らず、引き分けに終わるも、チームの準決勝進出を決めました。大将戦は岩尾がベテラン筒井を豪快な大内刈で叩きつけ、3−0で勝利しました。

準決勝
千葉 2−1 東京

先鋒: 石川 ○腕挫十字固  山本(ALSOK)
次鋒: 西岡 ○優勢勝(指導2) 大束(旭化成)
中堅:下和田  引分  吉田(旭化成)
副将: 穴井 優勢負(指導2)○ 高橋(新日鐵住金)
大将: 岩尾  引分  百瀬(旭化成)

この日の天王山と思われた東京との一戦は、好調の石川が、同階級のライバル山本から腕挫十字固を完璧に極め、貴重な先取点をあげます。

続く西岡は世界代表経験もある大束に対して終始攻め続け、相手に消極的、及び掛け逃げの指導が2度与えられて勝利し、決勝進出に王手を掛けました。

中堅戦も90?級のライバルである下和田と吉田の対戦となり、下和田が中盤からペースを握り、大内刈で有効を奪いますがジュリーの判断で取り消しとなり、惜しくも引き分けに終わります。

副将戦は穴井が、元全日本王者の高橋と相対しました。この日好調の高橋の攻めに対応しますが、指導を2つ受けてしまい、ここで1点返されます。

技有負けまでなら決勝進出が決まる状況下でむかえた大将戦は、岩尾、百瀬の国士舘大の先輩、後輩対決となりました。この試合では両者譲らず、お互いポイントをあげることのないまま試合が終了し、4年連続の決勝戦進出を決めました。

決勝
千葉 3−1 宮崎

先鋒: 石川  ○内股 宮田(宮崎産経大)
次鋒: 西岡  引分 斉藤(旭化成)
中堅:下和田 ○優勢勝(指導3) 西田(旭化成)
副将: 穴井  ○内股  垣田(旭化成)
大将: 岩尾  小外掛○  西潟(旭化成)

決勝戦は、昨年苦杯を喫した宮崎との再戦となりました。

先ずは先鋒石川が、見事な内股で相手を叩きつけ、チームに勢いと貴重な先制点をもたらします。

次鋒戦は、先日の実業個人準決勝の再現となる西岡、斉藤の対戦となり、両者譲らず引き分けに終わります。

中堅戦は、下和田が長身を生かして西田から指導を奪い、ペースを握ります。しかし終盤に出足払で有効を奪われ、リードを許します。しかしここから徹底的に攻めて相手に場外と消極的の指導がそれぞれ与えられ、優勝に王手をかける2点目をあげます。

副将戦は、穴井に対して今年の全日本選手権で3位に入賞した垣田の対戦となりました。引き分けでも優勝が決まる穴井は自分の組手を徹底し、相手にペースを握らせません。中盤に組み合わないとの指導が垣田に与えられますが、両者ポイントないまま終盤をむかえます。何とかポイントを奪おうと掛けた垣田の低い大内刈に合わせて穴井が内股に入れば見事に決まり、劇的な形で昨年の雪辱となる2年ぶり3度目の優勝を決めました。

勝負が決した後の大将戦は、準決勝同様、岩尾、西潟の先輩後輩対決となり、ここでは岩尾の大内刈を切り返されて一本を奪われました。

結局、3−1で決勝を終え、2010年の千葉国体以来、2度目となる成年男女アベック優勝を達成しました!

この日の勝因は、やはりチーム一丸となって戦うことが出来たチームワークに尽きると思います。普段は京葉ガス、了徳寺学園
と県内でライバル関係にある選手たちですが、国体優勝の目標に向かって1つになれた結果だと思います。また誰かに頼るのではなく、選手それぞれが、それぞれに真っ向勝負し、十二分に持ち味を出してくれたことも勝因だと思います。

2010年に初めて成年男子優勝を勝ち得ることが出来た後、2011年の連覇、そして今年の王座奪回と、4年間で3度の国体優勝を成し遂げることが出来ました。これもそれぞれ出場した選手の頑張りはもちろんのこと、千葉県柔道連盟関係者の方々のご尽力の賜物だと思います。

惜しくも総合優勝(天皇杯)には、4種別共に3位以上に入賞した開催地東京都にあと3点及びませんでしたが、千葉県の実力を十分に示すことが出来た大会になったと思います。

来年も連覇できるよう、引き続き頑張っていきたいと思います。

応援いただきました皆様、ありがとうございました。

千葉県成年男子監督
山田利彦

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