ヨーロッパオープン・オーヴァーバルト大会報告

ヨーロッパオープン・オーヴァーバルトに本学園選手と来年度入社予定選手が出場しました。

60kg級 川端 龍 優勝

一回戦 ウィンズ(ベルギー) 一本勝(大外刈)

二回戦 ペイシャー(オーストリア) 一本勝(合技)

三回戦 ポスティゴス(ペルー) 一本勝(出足払)

準決勝戦 サントス(ブラジル) 優勢勝(指導3)

決勝戦 キタダイ(ブラジル) 一本勝(大外刈)

動きは若干固かったですが、タイミングよく技に入ることができて、劣勢の中、ワンチャンスをものにする試合がいくつかありました。
まだまだ課題はありますが、初の国際大会優勝を果たしました。これを自信にし次につなげてほしいと思います。

66kg級 六郷 雄平(来年度入社予定選手) 三位

一回戦 ジャシント(ポルトガル) 一本勝(大外刈)

二回戦 ガンボルド(モンゴル) 一本勝(合技)

三回戦 ザグロドニック(ポルトガル) 一本勝(内股)

準決勝 アディヤ(モンゴル) 一本負(浮落)

三位決定戦 アコピャン(ロシア) 優勢勝(指導3)

大胆な試合運びで勝ち上がりました。技も切れていて攻撃的な試合ができました。しかし、まだまだ組手や試合展開に課題があり、今後、しっかり修正し、さらに上に目指してほしいです。

73kg級 太田 慶一 二回戦敗退

一回戦 サルキシャン(ウクライナ) 優勢勝(大内刈)

二回戦 マルゲリドン(カナダ) 優勢負(指導3)

初戦は終始、積極的な試合運びで勝利しました。二回戦は相手に試合の主導権を巧みに奪われ、大胆に攻め込めないことが敗因となりました。
課題は明確です。これを克服して世界で活躍できる選手になってもらいたいです。

他の日本選手の結果

66kg級 高市賢吾 優勝
73kg級 中村剛教 優勝
81kg級 小原拳哉 三回戦敗退
90kg級 下和田翔平 二回戦敗退
90kg級 菅原健志 5位
100kg級 高橋良介 3位
100kg超級 王子谷剛志 2位

新ルール導入の影響を受けていると思われる、日本選手の敗因は主に2つに分けられると考えます。

1.余計な指導を取られている

・場外に不用意に出る。
・じっくり組みにいくことで、組み合わないと思われる。
・組んでも技を出すのに時間が掛かる。
・組負けて下がって潰れる。
・首抜き。
・組ませないように自分の襟を隠す
・相手の掛け逃げをアピールして、逆に消極的な指導を取られる。
・・・

試合全体でいえば、新ルールになり「指導」になる行為事項が増えたこと。また、新ルール浸透を狙い、審判団が極端に指導を取っていることが、「指導」が多く取られている原因だと推測します。

2.速さについていけてない

組手の速さ、攻撃の速さ、展開の速さ、立ち寝の切り替えの速さ、作戦の切り替えの速さ・・・
日本人選手が、組手→足技の牽制(もしくは体さばきで誘い込む)→得意技(大技)という手順を踏んで攻撃するのに対し、外国人選手は組手をしながら得意技、組むと同時に得意技など、手順が少ない。速くなるのも当然かもしれません。

指導になる行為事項が増えましたが、「ただちに」攻撃を行えば「指導」にならない項目があることも「速さ」につながっていると考えられます。

もちろん、2.の敗因が1.にもつながっています。

こう考えると、日本の伝統的練習(乱取)方法以外の方法を考え、導入する必要があるのではないかと思います。

以上、私の個人的な見解ではありますが報告させていただきました。

厳しい戦いが強いられていますが、試合をしっかり分析して、同じ失敗を繰り返さないようにしたいと思います。

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