2014全日本選抜体重別選手権大会最終日結果報告

本日行われました全日本選抜体重別選手権大会最終日の結果を報告致します。

60?級

石川裕紀:2位
川端 龍:3位
志々目徹:3位

石川は、初戦、木戸(パーク24)を腕拉ぎ十字固、準決勝、同門の志々目を横車で下し、3度目となる決勝進出を果たします。決勝では大学の後輩、高藤(東海大)と対戦し、先にもつれたところを押し込んで、有効を先取します。しかし、直後に移腰で技有を返されます。挽回せんと攻めますが、そのままタイムアップとなり、悲願の優勝は成りませんでした。

この日の石川は動きもよく、2試合を文句のない勝ち方で勝ち上がり、決勝でもポイントを先にリードしていただけに、悔しい敗戦となりました。しかし自力はついてきているので、あと一歩結果につなげることが出来るよう取り組んでいって欲しいと思います。

川端は、初戦で山本(ALOSK)を指導2で下し、準決勝で高藤(東海大)と対戦します。先に組手を嫌う相手に指導が与えられます。中盤に、不十分な組手になった一瞬をつかれ、隅返で有効を奪われます。その後、川端に消極的指導が与えられ指導1ずつとなります。再び組手を嫌う相手に二つ目の指導が与えられ、試合後半、タイミングよく韓国式背負投に入りますが、相手も体を反転させてこらえ、ポイントには至らず、あと一歩及びませんでした。

川端も持ち味を十二分に発揮した試合を展開できていただけに、悔しい敗戦となりました。しかし確実に実力を向上させてきているので、更なる飛躍につなげられるよう、頑張って欲しいと思います。

志々目は初戦、大島(国士舘大)と対戦し、開始からペースをつかみ、組み合わないということで大島に指導1が与えられます。その後もペースをつかみ、大島に指導2が与えられます。終盤にも指導が追加され、そのまま時間となり、準決勝に駒を進めます。しかし準決勝では石川に敗れ、決勝には進めませんでした。

内股の威力は自他ともに認めるところであり、速い攻撃もできてきているだけに、今回は一瞬の攻防が明暗を分ける形となりました。今後、先輩たちとしのぎを削りながら、世界を目指していって欲しいと思います。

66?級

六郷雄平:2位
小倉武蔵:初戦敗退
森下純平:初戦敗退

六郷は初戦、高上(旭化成)を巴投による有効、準決勝で福岡(ALSOK )を同じく巴投による技有で下し、決勝に進出します。決勝では高市(東海大)と対戦し、序盤、相手を横にいなした後、うまく内股に入りますが縦に回転して、ポイントにはあと一歩及びませんでした。中盤、組手争いが厳しい両者に指導が与えられます。その後、六郷の巴投が掛け逃げと見なされ2度目の指導を受けるます。挽回せんと反撃しますが、追いつくまでに至らず、惜敗となりました。

調子もよく、持ち味である攻撃柔道を展開できていただけに、逃した魚は大きかったですが、昨年からコンスタントに成績を残せてきているので、志々目同様、先輩たちと切磋琢磨しながら世界を目指してほしいと思います。

小倉は初戦、海老沼(パーク24)と対戦します。気合十分で臨んだこの試合では、先に逆の一本背負投で有効を先取します。しかしその後、腰車で有効を返され、ポイントで並びます。途中小倉に指導が与えられ、最後は、一瞬の隙をつかれた小内刈で一本を奪われ、初戦で涙をのみました。

パワーアップにも励み、状態は良かっただけにポイントを返された一瞬の攻防が明暗を分ける形となりました。この悔しさを再度胸に刻み、雪辱すべく取り組んでいって欲しいと思います。

森下は初戦で福岡(ALSOK)と対戦し、先に指導1を受けます。その後、場外指導を追加され、さらに場外指導を受けます、終盤に足払で有効も取られ、残り10秒で指導を返しますが、遠く及ばず、完敗となりました。

この日の森下は、雑な面が出てしまい、持ち味を発揮することが出来ませんでした。悔しい結果が続いていますが、復活を期して稽古に励んでいって欲しいと思います。

73?級

秋本啓之:3位
太田慶一:初戦敗退
西山雄希:初戦敗退

秋本は初戦、西岡(京葉ガス)と対戦し、腰車と背負投の合わせ技で、準決勝に進出します。準決勝は中矢(ALSOK)と対戦し、お互い指導を1つずつ受けた後、秋本が攻めて相手に2度目の指導が与えられます。しかし直後にかけた背負投が掛け逃げの判定を受け、お互い指導2で並びます。少しずつ秋本もペースをつかみかけて攻めていったところ、相手が絞めに持ち込み、襟が顎にかかっていたものの審判の待ての宣告はなく、そのまま強引に絞めあげられ、無念の敗退となりました。

結果は悔しいものに終わりましたが、続いていた怪我から、こうして勝負できる状態に戻ってこれたことが、何よりの収穫だと思います。今後、再度世界の舞台で勝負するべく、チャレンジしていって欲しいと思います。

太田は、初戦で中村(大阪府警)と対戦し、先に指導を受けるものの、中盤盛り返して、指導1ずつで並びます。その後、少し強引に入った背負投を内股に合わされて技有を奪われ、上位進出はなりませんでした。

粘り強く戦いましたが、勝利を手繰り寄せることはできませんでした。昨年はこの舞台に立つことが出来なかった悔しさを稽古にぶつけて、福岡の舞台に戻ってきただけに、この悔しさを来年晴らすことが出来るよう、頑張ってほしいと思います。

西山は、初戦で大野(旭化成)と対戦します。お互い攻め合う中、相手の技数が少し上回り、先に指導を受けます。西山も大野の技に合わせて裏投などを出しますが決めきれず、終盤2度目の指導も受け、初戦をものにできませんでした。

展開次第では十分勝機も見いだせただけに、悔しい結果となりましたが、西山も今後同階級の先輩たちと競い合いながら、世界を目指してほしいと思います。

70kg級

ヌンイラ華蓮:優勝
今井優子:3位

ヌンイラは、初戦、松延(筑波大)を内股と袈裟固による合技、準決勝、大野(コマツ)を内股による技有で下し、決勝に進出します。決勝では大学同期の高橋(和歌山県庁)と対戦し、お互い手の内を知り尽くしている仲だけに、技によるポイントは奪えませんでしたが、ヌンイラが終始ペースを握って指導2で勝利し、見事連覇を達成しました。

序盤から、持ち味である力強い柔道を存分に展開し、技を掛けた後の極めも十分で、順調に勝ち上がりました。ライバルたちが早々に姿を消す中、最後まで自分柔道に徹したヌンイラが2度目の栄冠を手にしました。

今井は、初戦で上野(自衛隊体育学校)に対して、リズム良く攻め、相手に指導が2度与えられます。その後、相手の内股を小外刈で切り返し、有効も追加して、初戦を突破します。準決勝では高橋(和歌山県庁)と対戦し、お互い互角の展開の中、徐々に今井がペースを握り、相手に指導が与えられます。その後、一本背負投を返され、技有を奪われます。取り返そうと掛けた技がつぶれた際に巧みに十字固に極められ、決勝には進めませんでした。

今日は初戦から、今井の持ち味である攻撃柔道を展開して、良いペースで戦えていただけに返された場面での技の選択が悔やまれます。しかし存分に今井らしさは出せた試合だったと思います。

大会後に行われた強化委員会にて、ヌンイラ華蓮が初の世界選手権代表に選出されました。8月にロシアのチェラビンスクで行われる世界選手権では、金メダル獲得なるよう、しっかりと準備していきたいと思います。

最後になりましたが、応援いただきました皆様、ありがとうございました。

監督

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