鳥居智男 41

先月十日間くらい、カナダ・トロントに柔道指導で行ってきました。

あちらでは最高気温がマイナスで、最低気温はマイナス22℃でした。

寒くなるとマイナス10℃も20℃も変わらず、寒いもんは寒いと言った感じで、痛い感じでした。

柔道教室では15人くらいの時もあれば50人以上の時もあり、いろいろでした。

予定していた講演よりも数が増え、こっちの道場にも来て欲しいだとか、要望が増え、片道2時間かけて、違う町に行ったり、柔道でできる限り貢献できるよう、飛び回ってました。

柔道指導がメインと思ってましたが、あちらではお手合わせお願いします。というのが当たり前で、階級問わず、いろんな人と戦ってきました。

そんなに乱取りするとは思ってもみませんでしたが、練習をして行って良かったって感じでした。

少年柔道で少年達全員をやっつけた後に、それではと、そこの先生が鳥居と戦うという事に成りました。

マジで!!と思いながら、飛んだ(投げられた)方がいいのかなと思いながら、デモンストレーションマッチが始まりました。

そして組み合おうとした瞬間、待て待てと、そこの若手コーチが、先生今日はもう時間がありません、と声がかかり、残念だけど、またの期会という事でとなりました。

ユーモア溢れる人々がいっぱいで、楽しく過ごさせて頂きました。

あちらでは柔道手帳っていうような柔道修行の記録帳があり、練習が終わると先生が今日は何をしましたと日付やサインをします。

郷に従い、私もみんな一人一人にサインをしてました。

すると、あるおじさんが明らかに高級そうな、万年筆のようなボールペンを持って来て、サインを求めてきました。

すごいなあどっかのお金持ちか偉い先生で、趣味で柔道しているのかと思ってましたが、サインをして手帳とペンを返すと、このペンをもらってくれと言われました。

冗談だろうとか思いましたが、これはカナダの木メープルツゥリーで、鳥居の為に作って待っていたんだと言われました。

その木には了徳寺カラーの緑がコーティングされており、ネットで鳥居情報を調べ、考えて入れてくれたそうで、心温まるプレゼントにたいへん感激させられました。

観光では一度は見てみたいと思っていた、ナイアガラの滝も見せてもらいました。

季節が極寒で周りは凍りの世界。

さすがに滝は凍ってはいませんでしたが、水しぶきが周りの木に斜めにぶら下がる氷柱を作っていたり、大自然の絶景にも触れ大変満足な旅でした。

夏だと水しぶきがミストで霧のようになり、見づらいそうですが、冬は霧っぽくならず、とても綺麗に全体を見る事ができました。

ずーっと気温はマイナスなので、観光客もほとんどいなかったので、スムーズに観光もでき、めり張りのあるカナダライフを過ごして来ました。

あちらでいろいろお世話をして下さった皆さんや、カナダに行く期会を下さった学園にも感謝したいです。

今度は寒くない時や紅葉が綺麗な時にプライベートで行ってみたいと思いました。

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