「柔道において、乱取と形は、作文と文法の関係」
昨日、明治17年頃から続く講道館伝統行事「鏡開式」で「投の形」の演武をさせていただきました。
なんとか大きなミスもなくやり遂げることは出来ましたが、重鎮の諸先生方から言わせれば「まだまだ」なんだと思います。
今後も精進させていただきます。
何より、上手く出来たのは、受の横山喬之氏のおかげだと思います。
横山氏は筑波大学柔道部の後輩で、私が現役を終えるまで、いわゆる「打ちパー(打ち込みパートナー)」として支えてくれました。
ちなみに彼は、ここ二年間、私の大先輩である坂本道人先輩とコンビを組み、世界形選手権大会 投の形で二連覇を成し遂げてます。
まさか後輩が、私がなれなかった「世界チャンピオン」となり、その彼に頭を下げて教え請うとは思いませんでした。
わからんもんですね。
時に優しく、時に上から目線で、そして、時に投げやりに教えてくれました。
本当、ありがとう。
ただ…
鏡開式が終わった後。
ある青年が横山氏に対して
「写真撮ってください」
横山氏
「いいですよ〜」
と、軽くポーズ。
青年
「いや、あの〜…(カメラマンとして撮ってください)」
…
常に謙虚に生きなきゃなと思った出来事でした。
ということで、
今年もよろしくお願いします。