仁川アジア競技大会 柔道競技 2日目結果報告

大会2日目、本学園柔道部より73kg級 秋本 啓之が出場しました。
結果は以下の通りです。

二回戦
○一本勝ち(合せ技) モラエイ(イラン)
秋本右、相手左のケンカ四つ。相手が前襟を隠して釣手が持てない状況。相手に背中をつかまれ間合いを詰められる。前半、消極的な秋本に指導2が与えられる。中盤、左の一本背負投などで反撃を開始する。残り1分、背負投で「技あり」を奪う。そのまま寝技に持ち込み抑え込んで合せ技の一本勝ち。非常に苦しいスタートとなりました。

三回戦
○優勢勝ち(指導1) バン ギマン(韓国)
相手左のケンカ四つ。序盤から背負投、巴投で優勢に試合を運ぶ。1分半ほどで相手に指導が与えられる。しかし、主審の「取り消し」のジェスチャーがないにもかかわらず得点表示板にポイントがついておらず、取り消されたのか、表示ミスなのかわからない状態で、試合が進む。その後も、左右の技をうまく駆使して終了間際に相手に「指導2」が与えられ優勢勝ちで準決勝へ進む。
(公式記録では「指導1」で勝ったこととなっている。主審の「取り消し」のジェスチャーのないまま、副審・ジュリー席と係員の間のやり取りだけで取り消されたのだと推測される)

準決勝戦
○優勢勝ち(指導1) ホン カクヒョン(北朝鮮)
両者右の相四つ。ホン カクヒョンは8月に行われた世界選手権の銀メダリスト。相手は左の一本背負投、クロスグリップから強引に大外刈で攻める。秋本はうまく組手をさばき、左右の担ぎ技、小内刈、巴投で応戦する。中盤で消極的な相手に「指導1」が与えられる。その後、相手の大外刈で倒されるが何とか腹這いで防いでポイントにはならず。そのまま逃げ切り優勢勝ち。決勝へ進む。

決勝戦
○優勢勝(有効:背負投)ガンバータル(モンゴル)
相手左のケンカ四つ。序盤から左右の背負投を使い相手を攻めたてる。中盤に消極的な相手に「指導1」が与えられる。その後、相手は強引に前に出てきて間合いを詰めてくる。相手の大外刈で倒されるがなんとかポイントをま逃れる。終盤に差し掛かったところ秋本が背負投を掛ける。相手が抱分で返そうとするが返しきれず背中から倒れ、これが「有効」ポイントとなる。残りわずか、相手がさらに間合いを詰める。これに合わせて秋本が背負投を掛けるが、潰れてしまい偽装校攻撃で「指導1」が与えられる。その後なんとか相手の組手をさばいて優勢勝ち。

優勝 秋本 啓之(日本)
2位 ガンバータル(モンゴル)
3位 ホン カクヒョン(北朝鮮)
3位 バン ギマン(韓国)

コンディションの悪い中、また強豪のひしめく中、よく勝ち抜いたと思います。ギリギリの練習をやってるからこそ勝ち抜けた、彼にしかできない勝ち方だったと思います。
練習方法、コンディショニングなどを見直して、さらに上を目指してもらいたいと思います。

4日目最終日は団体戦があります。
団体戦は66kg級、73kg級、81kg級、90kg級、90kg超級の5階級で行われます。
選手は個人戦に引き続き疲労困憊の中、日本の威信をかけて戦います。
何卒、応援のほど、よろしくお願いいたします。

2日目 日本人選手の結果
女子
57kg級 山本杏(国士舘大学) 優勝
63kg級 阿部香菜(三井住友海上火災保険) 3位
70kg級 新井千鶴(三井住友海上火災保険) 2位
男子
81kg級 長島啓太(日本中央競馬会) 3位

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